ロゴ:LIFE AP

LIFE AP ライフアップ コラム

敷金と礼金の違いとは?

2022.08.15

支払いに対しての目的の違い

敷金というのは、家賃の滞納や借りた部屋を傷つけてしまったときの修繕など、入居者の責任によって何らかの費用が生じてしまった際の、あらかじめ預けておく預け金という意味合いを持っています。
一方、礼金というのは、大家さんへの謝礼金と言うものになります。これは、まだ賃貸物件が数少ない時代の名残で、大家さんに対して「これからお願いします」という思いを込めて始めたものになります。

返金の有無の違い

敷金は、上記で記載したように預け金といった意味合いがあるので、退去時に何事もなければ返金されます。また現状回復などがあった際にも全額使われてしまうというわけではなく、必要経費以外は返ってきます。

礼金は、お礼金の意味合いがありますので返金されるという事はありません。

敷金・礼金なし物件とは?

敷金には、さまざまなトラブルに備える重要な役割があるため、ほとんどの場合は敷金に代わる仕組みが入るケースが多いです。

例えば、敷金の代用としてあるのが「清掃費やクリーニング費用が発生する」ケースなどです。

入居時あるいは退去時に、清掃費を入居者が負担することになっていれば、大家さんとしては敷金を受け取ったりする事がなくても、原状回復費用に関する不安が軽減されます。この場合、入居者側の実質的な負担は、敷金を家賃1ヶ月分預けるのと同じ程度です。

また、敷金なしに設定しやすい状況として、保証人の代わりに保証会社を利用するケースが挙げられます。この場合、保証会社が家賃滞納などを保証してくれるため、大家さんからすれば、敷金を預かる以上に安心感があるのです。

なお、保証会社を利用するには、入居者が保証料を支払わなければなりません。保証料の相場は家賃0.5~1ヶ月分とされているので、この場合も実質的な負担は敷金1ヶ月分と同程度です。

敷金・礼金なし物件のメリット・デメリット

メリットに関しては「初期費用を抑えられる」この一点が一番のメリットでしょう。

家賃10万円の物件を借りる際に、敷金・礼金が一か月分のかかるとなると、初期費用で20万円も抑える事が出来ます。

一方、「借り手を早く見つけたい物件で導入されやすい」点や「敷金の代わりに清掃費や退去費用がかかる場合がある」点はデメリットとなります。
敷金・礼金のどちらもゼロにしている物件を選ぶとなると、それだけで半分近くの物件が対象外になってしまいます。
敷金・礼金なしにこだわるのであれば、立地や間取り、設備などの条件を調整して、妥協できるポイントを見つけておくといいでしょう。

 

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください。